August 23, 2005

「Web標準」という大きな波が接近中

Webの世界は日進月歩です。Webデザインはテクノロジーに依存する分野ですから、時とともに変わっていく「流行」という波に乗らなければ仕事に支障が出てしまうこともあります。小さな波をうまく乗りこなし、時々やってくる大きな波を待ちます。現在、Webデザイン業界に大きな波が近づいています。それは「Web標準」という波です。ユーザービリティから始まって、アクセシビリティ、SEO、そしてWebスタンダードへ。これらは互いに密接な関係があり、切り分けて捉えるものではありませんが、デザイナーにとっては「標準準拠」が最も注目すべきものとなってきました。
今まではプロもアマチュアもそれほど差がない方法でページを作成してきました。もちろん、クライアントの要求に応えたり、ユーザーを感動させるようなデザインを作り上げるという点では大きな差がありますが、制作方法についてはほぼ同じです。大きな画像をスライスしたり、表組みを表現するテーブルタグを使ってレイアウトを固定したり、テキストにCSSを適用する等、基本的に「見栄え」を重視する作り方をしてきたのです。
デザイナーにとって見栄えを向上させるのは当然の仕事でここがお粗末だと評価されません。ですから、ページを見やすく、わかりやすく、そして美しくデザインするのは最も期待される作業となるわけです。ところが、それだけでは完結しなくなりました。「構造化デザイン」の重要性が加わったのです。大きなプロダクションでは、構造化の作業をマークアップエディター(もしくはHTMLコーダー)という人たちが行っていますが、ほとんどの場合、Webデザイナーがやらなければいけません。これは単に作業が増えるという問題だけではなく、Webデザインの考え方を見直すという再学習の必要性にまで広がります。
sou_books at 23:05│TrackBack(0)はじめに 

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